雑記

白虹貫日

叱られてしまった。今はもう亡き人に。恐ろしいほど澄んだ青い空。すべてが吸い込まれそうだ。冬支度を始めるそんな季節。秋の晴天は優しい色で虚しい気持ちを吸い上げていく。心のすべてを持っていてくれる。残された抜け殻は冬支度を始める。今年も来年まで...
雑記

篝灯籠

午前3時。まだまだ眠れないようだ。血管にこびりついてしまった、甘美な毒はまだ抜け切れていない。心は落ち着いている。終わりが見えてきた。あともう少し。あともう少しで僕はまた、抜け殻となれる。蓋をしなければ。これからはちゃんと隙間を埋めておかね...
雑記

Various Nations

ここは出口なのか?気分が軽い。頭が冴えている。後ろを向いたままだが、前に進もうとしている。溶け始めた。また、心を失くして生きていく準備が始まっている。僕は変わることはない。また、逃げる準備を始めている。それでいい。それが唯一の生き延び方だ。...
雑記

My Bittersweet Lullaby

今日も眠れない。毎日同じことばかり書いている。でもこうしていないと落ち着かない。夜が恐い。空虚な時間だけが流れている。一秒一秒が長い。頭が重たい。膿が溜まっている。そっと息を吹きかけて蠟燭の火を消すように、読みかけの本をそっと閉じるように、...
雑記

人に夢

僕は普段あまり夢を見ない。いや正確には夢は見ているのだろうけど、覚えていない。いつの間にか眠ってしまい、アラームで目が覚める。それはまるで時間だけが吹き飛ばされたような感覚だ。夢を見るときはその多くが悲しい夢で、泣いて目が覚める。涙がたくさ...
雑記

憧憬

頭が痛い。睡眠が不足しているせいだと思う。感覚が麻痺している。感情は昂り、沈む。ここにいたくない。でもどこにも行きたくない。人は矛盾を抱えたまま生きていける唯一の生き物だろう。合理と感情。相反するもの同士が分かり合うことなくとも、同じ部屋に...
雑記

The Emperor’s New Clothes

何度も何度も。同じことを繰り返し考えている。すでに答えはある。確定してしまった現実という結果がちゃんとある。今僕がどれだけ最善最良の方法を考えつくことができたとしても、僕がどれだけ涙を流しながら神様にお願いをしても過去を変えることはできない...
雑記

この世の果て

毎日淵を歩いている。別に命を粗末にしたいわけじゃない。僕は自分の意思とは関係なく、生きなければならないからだ。生まれながらに背負ってしまったものを人はそれを原罪だと言う。人はそれを前世の業だと言う。人はそれを与えられた試練だと言う。そんなわ...
雑記

揺り籠

眠れない。明日は朝早いのに。腹が減った。食べてもすぐ食べたくなくなる。金が欲しい。こんな状況で働くことがつらい。一人で何でもできるんだ。一人なら。二人だと何もできない。疲れた。眠りたい。考えてもどうしようもないことばかり。考えている。いつま...
雑記

思い出の歌

歌を探しているんだ。何十年前のものなのか、本当に存在しているものなのかもわからなくて。悲しい歌だったんだ。心が締め付けられて、動けなくなって、泣いてしまうような歌。誰が歌っていたのか、どんなタイトルだったか、歌詞もあやふや。夢の中で聴いたも...