2024-11

雑記

人を人たらしめるものとは?

弟が宙を見つめ、にやにやしている。たまに独り言をつぶやき、独りでけらけらと笑っている。見慣れた光景ではあるが、それを目にするたびに僕は思う。人はどこまでが人であるのか?どこまで成り立っていれば人と呼べるのか?意思疎通を図ることができなってし...
雑記

希望の種

僕が子どもの頃であったろう。まだ二十歳になった自分さえも想像できていない頃。たくさんの種を蒔き。その成長を楽しみに待っていた。毎日ちゃんとお水をあげていたのかな?毎日ちゃんとお日様に当てていたのかな?ちゃんとお世話をできていたのかな?いくつ...
雑記

翁面

突然始まった。身体の震えが止まらない。吐き気もする。原因はわかっている。心の問題だ。心臓が脈打つたびに、身体全体が呼応するようにびくびく動く。仕事にならない。だけど、やらければならないことがある。頭が働かない。だけど、やらければならないこと...
雑記

嫉妬の炎

「普通」というものに嫉妬していた。普通の親、普通の兄弟、普通の友人。その他多くの普通。身に余る富や名声などいらない。ごくありふれた人生でよかった。両親がおり、兄弟がおり、友人がおり、各々の家庭があり、各々が幸せに暮らし、時に集い、笑いながら...
雑記

喪に服す

静かな一日だ。今日が終わっていく。まだ嗚咽は止まらない。だけど海は凪いでいる。嵐はもうこない。慣れないことをして、背伸びをして。挙句の果てに転んで、転びに転び続けてやがて止まった。全身傷だらけだ。雨風にさらされ、傷口は乾くことなく、開いたま...
雑記

白虹貫日

叱られてしまった。今はもう亡き人に。恐ろしいほど澄んだ青い空。すべてが吸い込まれそうだ。冬支度を始めるそんな季節。秋の晴天は優しい色で虚しい気持ちを吸い上げていく。心のすべてを持っていてくれる。残された抜け殻は冬支度を始める。今年も来年まで...
雑記

篝灯籠

午前3時。まだまだ眠れないようだ。血管にこびりついてしまった、甘美な毒はまだ抜け切れていない。心は落ち着いている。終わりが見えてきた。あともう少し。あともう少しで僕はまた、抜け殻となれる。蓋をしなければ。これからはちゃんと隙間を埋めておかね...
雑記

Various Nations

ここは出口なのか?気分が軽い。頭が冴えている。後ろを向いたままだが、前に進もうとしている。溶け始めた。また、心を失くして生きていく準備が始まっている。僕は変わることはない。また、逃げる準備を始めている。それでいい。それが唯一の生き延び方だ。...
雑記

My Bittersweet Lullaby

今日も眠れない。毎日同じことばかり書いている。でもこうしていないと落ち着かない。夜が恐い。空虚な時間だけが流れている。一秒一秒が長い。頭が重たい。膿が溜まっている。そっと息を吹きかけて蠟燭の火を消すように、読みかけの本をそっと閉じるように、...
雑記

人に夢

僕は普段あまり夢を見ない。いや正確には夢は見ているのだろうけど、覚えていない。いつの間にか眠ってしまい、アラームで目が覚める。それはまるで時間だけが吹き飛ばされたような感覚だ。夢を見るときはその多くが悲しい夢で、泣いて目が覚める。涙がたくさ...