The Emperor’s New Clothes

何度も何度も。

同じことを繰り返し考えている。

すでに答えはある。

確定してしまった現実という結果がちゃんとある。

今僕がどれだけ最善最良の方法を考えつくことができたとしても、僕がどれだけ涙を流しながら神様にお願いをしても過去を変えることはできない。

これから僕が真っ当な人間になることが約束されているとしても、その先にはもうあなたはいない。

意味がない。

時間は誰にとっても平等だ。

特定の誰かにだけ優しくなんてしてくれない。

僕はどうやってここまできたんだろう。

今まで得てきたものはなんだろう。

何を学んできたのだろう。

たったこれだけのことを知るのに、長い月日を掛けてしまった。

誰もが知っている事実を知るために、こんなにも時間を掛けてしまった。

こんなこともわからずに生きてきたというのか、僕は。

見たいものだけ見て、聞きたいものだけに耳を傾け、言いたいことだけを口にして。

自分に合わないものを拒否して。

僕は僕の世界に、僕が必要とするものだけを集めて、砂の城を築き、大きくなり、醜い装飾。

その裸の王様の城は、やがて波にのまれ、なくなった。

もはやどの砂粒が僕の城の一部であったのかもわからない。

僕は僕であったものすら判別することができない。

こんな状態になってもなお、僕は自分の中の醜さを直視できていない。

まだ王様であり続けることに固執している。

変わりたくとも変われない。

自分が自分でなくなってしまうことに恐れはない。

なのにどうして、僕はここから動けないのだろう。

海の向こうには、あんなにも光が輝いているのに。

なぜ僕は真っ暗な砂浜の上で、膝を抱えているだけなのか。

僕が集めていたのは何の価値もないゴミ屑だったんだ。

それももうここにはない。

僕を護る砦はもう崩れ去ってしまった。

もう固執するものなど何もないというのに。

僕はキラキラと輝く光を妬み、怒り狂っているだけ。

拗ねているだけ。

不貞腐れて、悲劇に酔い、誰かが僕を見つけてくれるのを待っているだけなんだ。

「ねぇ、聞いて。僕は王様なんだよ。」

自分自身を責めることはとてもつらいことだ。

自分自身を責めても何も変わらないこともある。

だけど責めてもいい。

責めてもいいよ。

この先も進んでいこうとする意志があるならば。

誰かのせいにしてでも生きていけるのならば、

転嫁してでも前に進んでいこうとするならば、

僕はどれでもいいと思っている。

自分自身や他人に生き方を非難されても、否定されても、それは生きているがゆえだから。

生きているからこそ感じる傷みなのだから。

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