落ちろ
落ちていけ
真っ暗でとても深い穴の中へ
知っている
僕は知っている
この穴にも底があることを知っている
そして見上げて絶望するんだ
あんなにも大きかった入口が嘘のように小さく見える
前よりも深くなってしまった穴の底で
絶望するんだ
もう這い上がることはできない
永遠とも思える時間を感じながら落ちていく恐怖
もう戻ることができないんだなと底で味わう絶望
どちらも待ち受けている現実だ
お願い
この声を
お願い
届けて欲しい
お願いだから
入口が閉ざされていないなら
まだ光が射しているのなら
心を塞いでしまう前に
コメント