アーモンドの木の枝

とりわけゴッホの作品の中で一番好きな絵。

兄弟の強い絆を感じさせる。

僕もこの絵のおかげで自身を奮い立たせてきた。

ただもう、今は、

どうだろうか。

もう気力も体力もない。

きつい。

若いころは、もう少し明るい未来が待っているだろうと

今を頑張れば報われるだろうと

そう思っていた。

そんかことはなかった。

世の中のすべての人が報われるわけではない。

それだけだった。

ゴッホの言葉で印象的なものがある。

「また、しくじったよ」

真実か噓かはわからない。

だけど、この言葉は僕の心に深く刻み込まれた。

死後にどれだけ世界中の人たちから愛され、彼の絵が評価されようとも

ゴッホはそんなことを知る由もない。

ゴッホの中では自分の人生は

「しくじったまま」

なのだから。

ゴッホの中では

「報われない人生のまま」

であったのだから。

そして

僕もまた、しくじってしまったのだ。

その時、彼の言葉とこの絵を思い出す。

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